欧州中央銀行(ECB)は、2015年12月3日、量的金融緩和の延長を決めた。実施期間を2016年9月までから2017年3月までとした。購入対象にドイツの州政府などが発行する地方債も加える。購入金額は600億ユーロで据え置く。
政策金利は0.05%に据え置き。銀行がECBに余剰資金を預け入れた際に課す手数料(マイナス金利)をマイナス0.2%からマイナス0.3%にすることも決めた。
また、2016年のユーロ圏の物価上昇率見通しを1.1%から1%に下方修正した。
ECB 量的緩和を延長
項目 | 内容 |
購入規模 | 毎月600億ユーロ |
購入対象 | ユーロ圏政府、EU関連国際機関が発行するユーロ建て債券 |
ドイツ州政府などが発行する地方債を追加 | |
実施期間 | 2016年9月まで→2017年3月まで |
【マイナス金利】
民間銀行が余剰資金を中央銀行に預け入れた場合に一定の手数料を求めるもの。銀行が中央銀行に資金を滞留させず、貸出に誘導する効果がある。
2014年 | 2015年 | ||
6月 | 9月 | 12月 | |
マイナス金利 | 0.1% | 0.2% | 0.3% |