欧州中央銀行(ECB)は、2016年6月2日、政策金利を0%、マイナス金利を0.4%に据え置いた。ドラギ総裁は、2016年3月に決めた追加の金融緩和効果を見極めるとした。インフレ率では「当面非常に低い水準かマイナス域で推移する」とした。
2016年の実質成長率は1.6%に上方修正した。
2016年3月10日の追加金融緩和
国債など大量に買い取る量的金融緩和を月額600億円から800億円に拡大。政策金利を年0.05%から0%に引き下げ。マイナス金利を0.3%から0.4%に拡大した。また、2016年6月までに購入対象に金融機関を除く投資適格社債を追加。4年物の長期資金供給策も追加した。
項目 | 内容 | |
量的緩和 | 購入規模 | 毎月600億円→800億円 |
購入対象 | ユーロ圏政府、EU関連国債機関が発行するユーロ建て債券 | |
ドイツ州政府などが発行する地方債 | ||
金融機関を除く投資適格社債 | ||
実施機関 | 2017年3月まで | |
マイナス金利 | 0.3%→0.4% | |
政策金利 | 0.05%→0% |