ソフトバンクとグーグルは、上空20キロメートルの成層圏に通信基地を設ける事業で提携する。基地局となる無人航空機を打ち上げる。地上の基地局よりも広範囲を安価で網羅でき、地球規模で通信インフラを整えることが可能になる。
無人航空機の動力は太陽光。成層圏の一定のポイントに数カ月とどまって電波を飛ばす。1基のコストは数億円で、直径200キロメートルの範囲の地上の通信を担えるとみられる。
成層圏の基地局は、地上で基地局を設けるのが難しいへき地を含め、地球規模で通信網を構築できる。災害で地上基地局が機能不全になった場合のバックアップにも使える。高度千~数万キロメートルの宇宙空間から電波を飛ばす通信衛星と比べて通信の遅延が少なく、5Gにも対応しやすい。
2020年代前半にも無人航空機を商用化する計画を進める。