【フィンテック】注目の関連企業一覧 2016/03/11

フィンテックとは、金融とITを組み合わせた新しい金融サービスの一種。ブロックチェーンと呼ばれる技術の研究や実用化が進んでいる。フィンテックへの投資額は2020年に2015年の4倍の5兆円を超えるとの試算もあることから、フィンテック関連企業をまとめた。

ブロックチェーン関連企業

インフォテリアは、ミャンマーのBC Finance社とブロックチェーン技術を用いた実証実験を行うことに合意。BC Financeはミャンマーで16支店を構えるミャンマー最大の商業的マイクロファイナンス機関。融資システムにプライベートブロックチェーン技術を導入するための実証実験を2016年6月までに開始する予定。

デジタルガレージはブロックチェーン技術を持つカナダのブロックストリームに10億円を出資。クレジットカード会社や銀行と共同で、国内でデジタル通貨やポイントサービスの利用が可能な決済サービス開発を進める。

SBIホールディングスはブロックチェーンの基盤技術を持つ米リップルラボやビットコインを取り扱うbitFlyer、ビットコイン取引所の米Payward、中小企業向けオンラインファイナンスサービスの米FANDBOXに総額50億円を出資。出資先が持つ技術やノウハウをSBIグループ企業が活用できるようにする。

ロックオンは、クラウド上や自社データセンター内に企業内や企業間で利用可能なプライベート・ブロックチェーン環境を構築できるプラットフォーム「mijin」を提供するテックビューロと提携。「mijin」を応用したEC用受注エンジンの実証実験を開始する。ECサイトでの受注の同時集中による機能停止やWebサイト自体のダウンタイムを無くす。アイリッジもテックビューロと提携。フィンテック関連のスマートフォン用アプリの共同開発を行う。

みずほフィナンシャルグループや三菱UFJフィナンシャルグループは、米シティーグループやドイツ銀行など大手金融機関などで組織される連合に参加。富士通、NTTデータなども米IBMなどで組織される連合に参加。ブロックチェーン技術の研究や実証実験、共通仕様の構築などに取り組む。

三井住友銀行は、国立情報学研究所とブロックチェーン技術の研究に取り組む。

ビットコイン関連企業

ポイントサイト運営企業とビットコインサービス企業との間でポイントをビットコインと交換できるよう提携が進んでいる。

VOYAGEは運営するポイント交換サイト「PeX」でbitFlyerが提供するビットコインと交換できるようにする。セレスは運営するスマートフォン向けポイントサイト「モッピー」で発行されるモッピーポイントとビットバンク、bitFlyer、coincheckが提供するビットコインと交換できるようにする。リアルワールドは運営するポイント交換サービス「ポイントエクスチェンジ」からbitFlyerが提供するビットコインと交換できるようにする。

その他のフィンテック関連の動き

リミックスポイントは、ビットコインをはじめとする仮想通貨の交換を行うプラットフォームを運営する子会社を2016年3月上旬に設立。日立製作所はスマートフォンにキャッシュカード機能を持たせることで、カードがなくてもATMで現金を引き出せる「日立モバイル型キャッシュカードサービス」を開始。今後、店頭での振込時の伝票記入や押印を不要にでき、残高照会などネット銀行と同等の機能もスマートフォンで利用可能にする計画。ソフトバンクは米国のオンライン融資仲介サービスのソーシャル・ファイナンス社に出資。同社の既存株主と合わせて約1200億円を出資する。