他人の体から取り出した皮膚などの組織から作る再生医療製品の実用化に向けた2017年度実施予定の臨床計画。
ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)と京都大学は、重いやけどの患者に培養した皮膚を移植する計画。医師主導の治験が臨床研究を検討。京大病院が効果などを確かめる。費用は100万円~200万円と従来の4分の1以下で済むという。国内のほか東南アジアなどで事業展開を検討する。
ロート製薬と新潟大学は、手術の際に取り出した脂肪にある幹細胞で肝硬変の治療を目指す。移植した細胞が出す物質が病変した肝臓の再生を促す。2017年夏までに治験実施を国などに申請する。
東京女子医科大学は、重い歯周病で失った歯の根元の組織の再建を目指す。他人の親知らずなどから幹細胞を取って培養。シートにして患部に貼る治験を検討する。
再生医療製品 2017年度の臨床計画
企業 | 臨床計画 |
J-TEC | 重いやけど患者に培養した皮膚を移植 |
ロート製薬 | 幹細胞で肝硬変治療 |
東京女子医科大学 | 重い歯周病で失った歯の根元組織を再建 |