エア・ウォーターは、2019年5月9日、歯髄幹細胞を活用した歯髄再生治療の事業化に着手すると発表した。
歯髄幹細胞とは、歯の中心にある神経に含まれる細胞。血管や神経を作るのに有利な幹細胞が多く含まれていることから、血管新生・神経再生・歯髄再生を促進することが期待される。歯髄再生治療は、自らの不要歯から歯髄を採取し、その中に含まれる歯髄幹細胞を培養増殖し、虫歯や歯髄炎などで神経を喪失した歯に移植する。
2021年に歯髄再生治療の事業を開始し、初年度売上高は3億円を予定。グループ企業のデンケン・ハイデンタルや歯愛メディカルが取り扱う機器の材料、歯愛メディカルの顧客である国内6万施設の歯科医院や口腔外科とのネットワークを活用し、歯髄再生治療法を広めることで事業拡大を目指す。
将来的には、歯髄再生だけでなく、象牙質再生や完全に失った歯の再生治療まで事業を拡大。歯髄細胞培養の技術を核として、歯髄保存事業や脳梗塞治療等の医科への適用拡大も視野に入れるとしている。