タカラバイオは、滋賀県草津市の「遺伝子・細胞プロセッシングセンタ-」と中核拠点として遺伝子導入用のウイルスベクターやプラスミドベクター、細胞の受託製造・開発、品質試験・安全試験、セルバンクの作成・保管などの受託サービスを展開し、再生医療・細胞医療分野の研究開発及び産業応用を総括的に支援している。
2018年1月30日、滋賀県に新たな再生医療等製品の研究・製造設備を建設すると発表。合わせて既存の研究・製造施設の拡張も実施する。投資額は73億円。稼働は2019年12月。
新施設は、再生医療等製品の製造、品質検査業務、ゲノム編集、iPS細胞作成などの受託サービス・研究開発業務を行う3つのエリアで構成。新施設の増設により、2016年度の受託サービス売上に対して、2.5倍の年75億円のキャパシティを得ることになる。
項目 | 内容 |
設備投資 | 再生医療等製品の研究・製造設備を建設 |
投資額 | 73億円 |
稼働 | 2019年12月 |
効果 | 受託サービスの売上高が2.5倍のキャパシティーへ |
これまでの主な動き
また、神奈川県川崎市の再生・細胞医療の実用化・産業化拠点の「ライフイノベーションセンター」に細胞加工施設を設置。2017年4月の稼働。細胞加工施設の利用拡大によって遺伝子治療プロジェクトの早期商業化や再生・細胞医療向け受託サービスの拡大を目指す。
2017年1月23日には、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)とiPS細胞技術の臨床応用に向けた共同研究を開始したと発表。より品質の高いiPS細胞を継続的に製造することを目的とし、CiRA付属細胞調製施設でGMP体制の整備や新たな出荷試験項目の規格値などの策定を目指す。
項目 | 内容 |
取組 | 滋賀県草津市「遺伝子・細胞プロセッシングセンター」 再生医療・細胞医療分野の研究開発及び産業応用を総括的に支援 |
神奈川県川崎市「ライフイノベーションセンター」 2017年4月稼働。細胞加工施設の利用拡大 |
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京都大学iPS細胞研究所(CiRA)とiPS細胞技術の臨床応用に向けた共同研究 |
タカラバイオの業績推移
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2017年(予) | 330億円 | 38億円 | 20億円 | - | - | - |
2016年 | 293億円 | 35億円 | 13億円 | 599億円 | 671億円 | 89.2% |
2015年 | 297億円 | 33億円 | 13億円 | 601億円 | 665億円 | 90.1% |
2014年 | 259億円 | 27億円 | 9.6億円 | 596億円 | 664億円 | 89.6% |
2013年 | 239億円 | 22億円 | 14億円 | 571億円 | 625億円 | 91.3% |
2012年 | 205億円 | 19億円 | 14億円 | 414億円 | 466億円 | 88.8% |