日立製作所は2020年度までにオーストラリアで1000億円を投資し、交通インフラなどの分野で事業拡大を図る。投資額には日立建機が来年2月にTOBを終了する予定の豪鋳造部品大手ブラッドケンの買収額(約540億円)が含まれており、農業や鉄道システム、ヘルスケア、セキュリティーを重点分野とし、M&Aも視野に入れて投資を加速する。鉄道分野ではイタリアの防衛・航空大手フィンメカニカから15年に買収した鉄道車両・信号事業のノウハウを生かし、運行効率の向上などを提案するという。また、ヘルスケア分野も有望とみて、先端がん治療装置「粒子線治療装置」を売り込む計画。
豪州事業の売上高を20年度までに15年度の3倍の3000億円に引き上げ、「IoT」技術を活用し、オーストラリアでの事業拡大を狙う。
日立製作所 豪に過去最高額1000億円を投資
項目 | 内容 |
投資金額 | 1000億円(2020年までに) |
対象 | オーストラリアの交通インフラなど |