デンソー　IT技術人材確保に向け富士通テン買収へ 2016/09/12

デンソーは206年9月9日、数百億円規模を投じてカーナビゲーションシステム大手の富士通テンを子会社化する検討に入ったと発表。富士通テンはカーナビを主力とし、自動車メーカー向けに車両の周囲を確認するシステムやエンジンなどの制御用コンピューターなどを手掛けている。デンソーは、この技術を自動運転車のコックピットに使う部品に生かすなどして相乗効果を狙うとしている。

現在、デンソーと富士通、トヨタ自動車の３社が富士通テンに出資しており、出資比率は富士通55％、トヨタ35％、デンソー10％。３社が資本構成を見直すことで基本合意し、2016年度中の最終合意を目指し、買収完了時期は17年度前半を計画している。買収完了後には、デンソーの出資比率が51％、富士通は14％、トヨタの出資比率は現状維持となる。

デンソーは自動運転などの安全技術の開発を強化しており、ソフトウエア人材を拡充するため、今回の買収に踏み切る。
 

デンソー ＩＴ技術人材確保に向け富士通テン買収へ