中国は、大規模な大気汚染対策を実施。2020年までに官民合わせて10兆元(約180兆円)を投じる見通し。
環境負荷の小さい天然ガスを燃料とする発電所を2016年度以降から増設。石炭火力依存度を64%から2030年に50%以下にする。ガス利用の拡大に伴い、天然ガスやLNGの輸入も増加。石炭から天然ガスへの代替が進めば、北京や上海など主要都市だけで、新たに450億立方メートルのガス需要が生まれるという。
また、石炭火力にも最先端技術を導入して有害物質の排出を抑える。全国で老朽化した発電所の設備更新も進める。
自動車の排ガス対策では、電気自動車(EV)など環境車の累計販売を500万台に増やす。欧州並みに厳しい燃料の環境基準も全国に拡大する。
中国 2020年までの環境対策
項目 | 2016年~2020年 |
投資額 | 180兆円 |
対策 | 天然ガス発電を拡大し、石炭火力依存度を引き下げ |
石炭火力に最先端技術を導入し、有害物質の排出を抑制 | |
EVなど環境車の累計販売を500万台 |