中国は、2015年11月3日、2016年~2020年の「第13次5ヵ年計画」草案を公表した。経済成長では年6%台後半から7%程度の中高速成長を保つ方針。2020年に2010年比でGDPと所得水準を倍増する目標。実現のためには年6.5%以上の成長率が最低ラインとした。
成長力の低下につながる働き手の減少を食い止めるため「一人っ子政策」を撤廃し、全ての夫婦に第2子の出産を認める方針。2014年からどちらか一方が一人っ子の夫婦に第2子の出産を認めているが、全面実施する。また、男性60歳、女性50歳の定年退職年齢を段階的に引き上げる。
通貨人民元では、国際通貨基金(IMF)の準備通貨である特別引き出し権(SDR)への人民元の採用を目指す。経済外交では、インターネットや宇宙などをめぐる国際ルールの策定に積極参画する。
中国 2016年~2020年の計画
項目 | 内容 |
経済成長 | 年6%台後半~7%程度の中高速成長を保つ |
一人っ子政策 | 全ての夫婦に第2子の出産を認める |
定年退職 | 男性60歳、女性50歳を段階的に引き上げ |
人民元 | IMFのSDR採用を目指す |
経済外交 | インターネットや宇宙などの国際ルール策定に積極参画 |