中国人民銀行は、2015年9月2日、人民元を売って外貨を買う為替予約で銀行に準備金積立を義務付ける規制を、スワップやオプション取引など全ての為替デリバティブまで広げると銀行に通知した。対象は元売り・外貨買いの取引で、銀行は残高の20%を「危険準備金」として人民銀に預ける義務が生じる。準備金は無利子。利用者に手数料などの形でコストを転嫁するため、元売りの取引を減らす効果がある。なお、元高要因となる元買いの取引は規制の対象外となる。

元売りを誘う取引をしにくくし、元安で海外への資本流出が加速するのを防ぐ。実行は2015年10月15日から。


中国 人民元売り規制

項目 内容
為替デリバティブ 人民元売・外貨買 銀行に残高の20%を人民銀に預ける義務
人民元買・外貨売 規制対象外
効果 手数料上昇による為替予約の減少
開始 2015年10月15日
対象 一部の銀行