経済産業省は「仮想発電設備」の実用化に乗り出す。太陽光や風力発電は天候によって発電量が左右されやすいため、発電量によって火力発電の発電量を調整している。仮想発電設備は火力発電の調整の代わりに蓄電池などを活用し、再生エネルギーを安定使用できるようにする仕組み。太陽光発電などの発電量が多いときには蓄電池に充当。一方、発電量が減った場合には蓄電池の電気を使用する。また、企業や家庭に電力消費の抑制を促すようにする。
経済産業省は2016年度概算要求に39.5億円を計上。企業などとの実証実験に取り組む方針。
また、再生エネルギーによる発電量の変化や省エネによる電力削減可能性量を正確に予測する技術開発なども視野に検討を進める。