2015年度のGPIFの運用実績推移。


2015年度

【収益率】

  第1四半期 第2四半期 第3四半期 2015年度
運用実績 2兆6489億円 ▲7兆8899億円 4兆7302億円 ▲5兆3098億円
収益率 1.92% ▲5.59% 3.56% ▲3.81%
国内株式 5.89% ▲12.78% 9.92% ▲10.8%
外国株式 2.38% ▲10.97% 5.28% ▲9.63%
国内債券 ▲0.1% 0.6% 0.75% 4.07%
外国債券 0.65% ▲1.26% ▲1.1% ▲3.32%


【収益額】

  第1四半期 第2四半期 第3四半期 2015年度
収益額 2兆6280億円 ▲7兆8899億円 4兆7302億円 ▲5兆3098億円
国内株式 1兆8657億円 ▲4兆3154億円 2兆9660億円 ▲3兆4895億円
外国株式 6987億円 ▲3兆6552億円 1兆5854億円 ▲3兆2451億円
国内債券 1139億円 3022億円 3785億円 2兆94億円
外国債券 6987億円 ▲2408億円 ▲2179億円 ▲6600億円
運用資産額 141兆1209億円 135兆1087億円 139兆8249億円 134兆7475億円


【資産構成】

  第1四半期 第2四半期 第3四半期 2015年度
国内株式 23.39% 21.35% 23.35% 21.75%
外国株式 22.32% 21.64% 22.82% 22.09%
国内債券 37.95% 38.95% 37.76% 37.55%
外国債券 13.08% 13.6% 13.5% 13.47%
短期資産 3.27% 4.46% 2.57% 5.14%

【2015年度】
2015年度の運用実績は5兆3098億円の赤字だった。円高や株安が響き、国内株式などの評価損が膨らんだ。2015年度末の運用資産は約134兆7000億円。運用利回りは3.81%のマイナスだった。
 

【第3四半期】
10-12月期の運用益は4兆7302億円。国内外の株式市場が持ち直し、黒字を確保した。運用資産に占める国内株式の割合は23.35%、外国株式は22.82%で、目標の25%に迫っている。

株式は、10-11月に米国の利上げ見通しの後退やECBの追加金融緩和示唆、中国の追加金融緩和の決定などから大幅に上昇。12月にはECBの追加金融緩和に対する失望感や米国の利上げ、原油価格の下落から新興国景気に対する懸念が高まり小幅に下落した。

債券は、国内10年国債利回りは、12月に日銀が金融緩和の補完的措置を決定すると0.3%台から0.2%台まで低下。通期利回りが0.35%から0.28%に下落した。米国10年国債利回りは、12月にFRBが利上げを実施し、2.3%に上昇。ドイツ10年国債利回りは、ECBの追加金融緩和に対する失望感で一時上昇したが、原油安から上昇幅が抑制された。


【第2四半期】
7-9月期の運用益は7兆8899億円の赤字となった。国内株式は、8月上旬にかけて中国株式やギリシャ債務交渉の動向を受けて下振れ、8月中旬以降は、中国の人民元切り下げをきっかけに、中国の景気減速懸念や米国の利上げタイミングの不透明感の高まりから大きく下落。外国株式は円高によりマイナス幅が拡大した。

国内債券は、10年国債利回りが日銀の金融緩和の継続から低下。外国債券は、米国10年国債利回り・ドイツ10年国債利回りが米国での利上げが見送られたことなどから低下。円高により円ベースの収益率がマイナスとなった。


【第1四半期】
 4-6月期の運用益は2兆6489億円。円安・株高を追い風に国内外の株式投資を増やしたことが寄与した。6月末時点の資産に占める国内株式の割合は23.39%で、目標の25%に迫っている。


2014年度

  第1四半期 第2四半期 第3四半期 2014年度
運用実績 2兆2235億円 3兆6223億円 6兆6223億円 15兆2922億円
収益率 1.77% 2.87% 5.16% 12.27%
国内株式 5.11% 5.78% 6.2% 30.48%
外国株式 3.06% 5.64% 10.32% 22.27%
国内債券 0.72% 0.53% 1.88% 2.76%
外国債券 0.55% 5.51% 9.36% 12.7%