オプティマスグループは、海外自動車ディーラー向け中古自動車輸出にかかる自動車総合サービス事業を展開。日本のオークション事業者から中古自動車を仕入れ、輸出に係る清掃・整備・検査・検疫、海上輸送に係る非船舶運航業務・輸入車検・自動車ローン・メンテナンスなどのアフターサービス、レンタカーなどのエンドユーザー向けサービスなどを提供している。
売上高の大部分はニュージーランドへの輸出が占める。ニュージーランドは自動車純輸入国で、輸入自動車に対する関税は無い。2016年末時点の人口1000人あたりの自動車保有数は657台で、日本の479台を上回る。中古自動車輸入台数は16万1350台である一方、日本からの中古自動車輸入台数は15万1206台と93.7%を占める。また、新車と中古車の合計での輸入台数が30万6904台で、中古自動車は52.5%を占めている。
経営理念は「正しく公平な経営により、最善の貢献を図る」。ビジョンは「楽しく安全な移動手段と、一人一人に最適なサービスを提供する事業を究める」「新しい価値や革新的なサービスを創り出し、未来に向かって事業を拓く」「すべてのステークホルダーと自然との共栄を図り、世界人としてグローバル社会の発展に貢献する」としている。
新規上場概要
項目 | 内容 |
上場予定日 | 2017年12月26日 |
1単元株式数 | 100株 |
主幹事 | 野村證券 |
公募・売出 | 161万1200株 |
オーバーアロットメント | 24万1600株 |
仮条件 | 1710円~1800円 |
ブック・ビルディング期間 | 2017年12月8日~2017年12月14日 |
公開価格 | 1800円 |
経営戦略
有力ディーラーとの提携関係強化。保険やワランティなどの最終消費者向けビジネスへの足がかりの構築、保守サービス、レンタカーなどの各業務における付加価値の連鎖などにより、事業基盤の安定化と拡大に注力する。パーツ、タイヤ、オイルなどアフターマーケットビジネスへの進出を目的とした既存事業者の買収などによる事業の拡大に注力する。電気自動車(EV)の販売拡大やウェブサイトを介したビジネスなどへの進出に注力する。
また、ニュージーランド以外の地域でのビジネスも拡大。オーストラリア、インドネシアに加え、アジア・アフリカの新興国を中心に新市場を開拓する方針。
オプティマスグループの業績推移
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2017年(4-9月) | 128億円 | 9.7億円 | 6.3億円 | 90億円 | 191億円 | 47.2% |
2016年 | 270億円 | 19億円 | 13億円 | 82億円 | 188億円 | 43.6% |
2015年 | 304億円 | 14億円 | 9.2億円 | 71億円 | 174億円 | 40.6% |