幸和製作所は福祉用具の製造・販売を展開している。主要製品はシルバーカー、歩行車、杖など歩行補助を目的とした福祉用具。チェーンストアルートと介護ルート、OEM受注の3つのルートで販売している。今後は、高齢化社会を迎える東アジアや東南アジア地域で販売強化に取り組み。介護ロボットの強化にも取り組む。


新規上場概要

項目 内容
上場予定日 2017年11月28日
1単元株式数 100株
主幹事 SMBC日興證券
公募・売出 25万8200株
オーバーアロットメント 3万8700株
仮条件 3220円~3520円
ブック・ビルディング期間 2017年11月10日~2017年11月16日
公開価格 3520円


事業

 【製品】
主要製品は、シルバーカー、歩行車、杖など歩行補助を目的とした福祉用具。また、入浴関連、排泄関連、服薬支援関連などの福祉用具を含め、自社ブランド「TacaoF」として展開している。シルバーカーと歩行車は、グループの生産拠点である東莞幸和家庭日用品有限公司 で製造。杖やその他の福祉用具は国内外の委託工場及び仕入先から仕入れている。


【販路】
チェーンストアルートと介護ルート、OEM受注の3つがある。チェーンストアルートでは、主に代理店を通して、ホームセンター、ディスカウントストア、スーパーマーケットなどにシルバーカーや杖など介護保険適用外の製品を販売。介護ルートでは、代理店に販売し、介護サービス事業者が利用者に販売又は貸出を行う。歩行車など介護保険が適用される製品を中心に販売している。OEM受注では、販売先からシャワーチェアなど福祉用具のOEM製造を受託し、製造・販売までを行う。


経営戦略

今後、高齢化社会を迎える東アジアや東南アジア地域で福祉用具の販売強化に取り組む。海外営業組織体制の整備や既存の海外販売代理店との関係強化、新規代理店の開拓、海外物流などのインフラ構築に取り組む。

また、介護ロボットを強化する。2015年10月に電動アシスト機能付き歩行車「リトルキーパス」の発売を開始。介護ロボットとしての介護保険のレンタル対象としての認定を取得している。ロボット技術を利用した製品の開発を強化し、介護ロボット製品市場の開拓に取り組む。


幸和製作所の業績推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2017年(3-8月) 27億円 3.4億円 2.5億円 9億円 32億円 27.8%
2016年 45億円 3億円 2.1億円 7億円 30億円 22.9%
2015年 48億円 2.1億円 2.1億円 5.5億円 25億円 21.8%