SGホールディングスは、法人顧客から形状・頻度・数量など様々なニーズに基づいた出荷に対応可能な物流配送網を構築。顧客企業のサプライチェーンを把握し、効率的な物流システムの提案及び提供を行っている。


新規上場概要

項目 内容
上場予定日 2017年12月13日
1単元株式数 100株
主幹事 大和証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
公募・売出 7158万2900株
オーバーアロットメント 719万2500株
仮条件 1540円~1620円
ブック・ビルディング期間 2017年11月27日~2017年12月1日
公開価格 1620円


事業

 【デリバリー事業】
日本全国を網羅するネットワークを駆使した物品輸送サービスを法人顧客中心に提供。様々な大きさや形の荷物を扱えるよう主力の宅配便サービスに加え、大型家具や家電などラージサイズの荷物を扱うことが可能な物流施設やネットワークなどのインフラを構築。効率的かつ柔軟な対応を可能とする仕組みを整備している。

複数の発送元から個別に納品されていた荷物を、佐川急便の営業所において事前に仕分けを行った上でまとめて顧客企業に納品し、施設内の各店舗などへの搬出入まで行う「館内物流サービス」や大型複合施設への納品を一括で引受、施設内の各店舗などへの搬出入まで行う「館内物流サービス」、物流ネットワーク及びノウハウを活用し最適な物流サービスを提供する「TMS」などを提供する。


【ロジスティクス事業】
流通加工サービス、物流センター・倉庫運営サービスなどの3PL、通関業務受託・フォワーディングサービスなどの国際輸送、海外拠点において各地域内での物流業務を担う海外現地物流を提供している。

顧客企業の既存物流システムを踏まえ、TMSを含む最適な物流システム、人員の生産性管理、倉庫システムによる業務情報の可視化、運搬や在庫の無人化の導入など効率的な流通加工・倉庫運営を追求している。

デリバリー事業と連携した日本発着の国際輸送の展開、海外拠点とシームレスにつながる物流サービスの拡大を推進。特にアジアを中心とした海外域内での現地輸送網の構築やフォワーディングの展開により、日本のみならずアジア域内で一貫した企業物流サービスを提供している。


【不動産事業】
物流ソリューション提供のための事業インフラである物流施設を中心に不動産の開発、賃貸、管理を行っている。グループ保有の物流施設を信託受益権化し、売却することで資産効率及び資金効率を向上。新規の施設開業資金を獲得することで効率的な物件開発数の拡大を図っている。


【その他】
効率的な物流ソリューションを提供するため、不動産事業以外の各種事業インフラについてグループ内にその機能を保有している。輸送に関わる損害保険の代理店事業、トラックの燃料販売、輸送車両の整備・販売、物流システムの開発・運用、宅配便の代金引換サービスの提供、物流施設内の業務受託を中心とした人材派遣など。


経営戦略

長期経営ビジョンを「アジアを代表する総合物流企業グループへ」と定め、グループ横断的な複合的物流サービスを検討・提案するための先進的ロジスティクスプロジェクトチーム「GOAL」を基軸としたグループ連携によるソリューション力の強化やグローバル物流ネットワークの確立を進める。

強みである企業からの物流業務受託を強化し、顧客の潜在的な課題に応え、サポートすることで事業拡大を図る。2020年8月を竣工予定として東京都江東区に大型物流施設の新設を計画。首都圏をカバーする中継センター機能に加え、倉庫機能を併設することで顧客により効率的な物流を提供していく。

また、アジアを中心とした海外域内での現地輸送網の構築やフォワーディングの展開により、今後の成長が期待される新興地域でのグローバル物流ネットワークの強化を図る。


SGホールディングスの業績推移

  営業収益 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2017年(3-9月) 4814億円 293億円 166億円 3229億円 6585億円 49%
2016年 9303億円 512億円 284億円 3097億円 6508億円 43.9%
2015年 9433億円 525億円 339億円 2371億円 5837億円 39.5%