シー・エス・ランバーは、プレカット木材の加工販売、戸建て住宅建築請負、不動産賃貸事業を展開している。社是は「木材を通じて顧客に満足いただける取引に徹する」。
人口が集中する首都圏に生産・営業拠点を設置。エリアを絞ることで顧客のニーズに迅速に対応。営業効率・配送効率の向上により、コスト競争力を高めている。
新規上場概要
項目 | 内容 |
上場予定日 | 2017年11月15日 |
1単元株式数 | 100株 |
主幹事 | みずほ証券 |
公募・売出 | 43万株 |
オーバーアロットメント | 6万4500株 |
仮条件 | 1380円~1480円 |
ブック・ビルディング期間 | 2017年10月27日~2017年11月2日 |
公開価格決定日 | 2017年11月6日 |
事業
【プカレット事業】
プレカット工法とは、建築現場に搬入する前に、工場で原材料を必要寸法に切断し、木材と木材の接合部分を加工することをいう。日本の木造建築の工法には「在来軸組工法」と「ツーバイフォー工法」があり、2工法におけるプレカット事業を展開している。
●在来軸組工法
在来軸組工法では、建築現場で大工職人が木材を切断し、木材と木材の接合部分をノコギリやノミなどで加工しながら建てていくのが主流だった。そのため、大工職人による品質のばらつきや材料の無駄、相当な作業時間が必要だった。
一方、プレカット工法では、木材加工の工程をコンピューター制御で加工するため、品質のばらつきがない。材料に無駄がない。木くずなどの産業廃棄物が削減される。大工職人の作業時間を1日から10分に短縮できることから、大幅な工期短縮と人件費のコストダウンが可能となる。
●ツーバイフォー工法
ツーバイフォー工法では、建築現場で木材を切断し、枠材とし、その枠材と合板から作成した壁や床を構成する壁パネル、床パネルを組み上げて建てていく方法が主流だった。
在来軸組工法におけるプカレット工法のノウハウにより、材木の切断やパネルの作成を機械化。建築現場において高度な技術者の確保が不要で、現場の工数を削減できる。在来軸組工法と同様に大幅な工期短縮と人件費のコストダウンが可能となる。
【建築請負事業】
木造戸建て住宅及び木造一般建築物の建築を請け負い。プカレット製品を使用し建築する。
【不動産賃貸事業】
不動産賃貸及び管理を行う。賃貸物件が木造一般建築物の場合には建築を手がける。
経営戦略
主要原材料の木材の中で輸入材の占める割合が高くなっており、国際的な木材相場や為替相場の変動などを要因とする材木仕入価格の値上がりへの対応として、コスト競争力を日頃から高めておく必要がある。
木材樹種の変更提案による原価引き下げや最適な材木選択と歩止まり改善率などを追求することで利益率の悪化を防ぐ。
シー・エス・ランバーの業績推移
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2017年(12-8月) | 105億円 | 2.9億円 | 1.3億円 | - | - | - |
2016年 | 136億円 | 5.3億円 | 3.1億円 | 16億円 | 97億円 | 16.8% |
2015年 | 125億円 | 5億円 | 2.3億円 | 13億円 | 84億円 | 15.9% |