テックポイント・インクは、監視カメラ、車載カメラ向け半導体の開発・製造・販売事業を展開。自社工場を保有せず、外部製造専門会社に製造を委託する形を取っている。
HDアナログ伝送方式を採用。従来型のSD解像度より鮮明に対象物を写し出せるHD解像度に高画質化したシステムを実現。従来型のSD解像度カメラで使用されている安価な同軸ケーブルを伝送媒体に用いながら、HD画質の映像を圧縮せずにアナログ方式で信頼性の高い伝送をすることができるという。
HDアナログ伝送方式技術をベースに完成品メーカー別の要望に合わせたカスタム半導体を開発することで、より高い市場占有率を獲得できるとしている。
テックポイントの半導体は、中国の主要メーカーであるハイクビジョン社、韓国の最大手メーカーであるアイディス社、台湾の最大手メーカーであるエーヴィテック社などに採用。これら3社の売上高合計が全体の66%を占めている。
新規上場概要
項目 | 内容 |
上場予定日 | 2017年9月29日 |
主幹事 | みずほ証券 |
公募・売出 | 152万口 |
オーバーアロットメント | 22万8000口 |
仮条件決定 | 2017年9月9日 |
ブック・ビルディング期間 | 2017年9月12日~2017年9月15日 |
公開価格決定日 | 2017年9月19日 |
経営戦略
多角的で高い成長機会をもたらす監視カメラシステム市場及び車載カメラシステム市場で、多数のビデオ製品向け半導体を取扱。SDビデオからHDビデオへの移行が継続すると予測。現在のターゲット市場において販売機会が拡大するとしている。また、従来の完成品メーカーから更なるデザイン・ウィンを獲得し、新規完成品メーカーとの関係を拡大するために、販売、マーケティング、テクニカルサポート体制の強化を続けていく。
テックポイント・インクの業績推移
売上高 | 営業利益 | 純利益 | 株主資本 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2017年(1-6月) | 17億円 | 4.1億円 | 2.7億円 | 17億円 | 20億円 | 89.5% |
2016年 | 30億円 | 6億円 | 3.8億円 | 14億円 | 17億円 | 85.1% |
2015年 | 22億円 | 4.3億円 | 4.5億円 | 10億円 | 13億円 | 74% |