金融庁は、2017年9月1日、銀行カードローンについて立ち入り検査をすると発表した。検査は2017年9月から。対象はメガバンクや地方銀行、貸金業者など。銀行カードローンの残高は2016年末で約5兆6000億円と5年で70%増。近年の融資額の伸びが異例に大きいことから調査が必要と判断した。

カードローンはマイナス金利下でも10%超の金利収入が見込める市場。貸金業者には貸出上限に「年収3分の1まで」という総量規制が適用されるが、銀行は対象外。銀行による貸金業者から借りられない利用者への積極販売で、融資が急拡大した可能性が高いという。融資審査などの実態を調べ、悪質な場合は行政処分する。

融資審査などの実態を調べ、悪質な場合は行政処分する。貸金業者に適用する貸出上限を銀行にも導入するかも焦点となる。