ウォンテッドリーは、ビジネスSNS「Wantedly」の企画・開発・運営。会社訪問マッチングサービス「Wantedly Visit」、名刺管理アプリ「Wantedly People」、ビジネスチャット「Wantedly Chat」、メディアプラットフォーム「Wantedly Feed」などのサービスを提供している。


新規上場概要

項目 内容
上場予定日 2017年9月14日
1単元株式数 100株
主幹事 大和証券
公募・売出 13万株
オーバーアロットメント 1万9500株
仮条件 880円~1000円
ブック・ビルディング期間 2017年8月30日~2017年9月5日
公開価格 1000円


サービス内容

 【Wantedly Visit】
ビジョンを掲げる会社とそのビジョンに共感する個人との新しい出会いを提供するマッチングサービス。それを企業で働く社員や社員の家族、友人、取引先などがソーシャルメディア上で拡散することで、企業ユーザーは従来の給与や福利厚生面などの条件面でのマッチングを提供してきた採用媒体では出会うことができなかった人材と出会う事ができる。利用企業は創業直後のスタートアップや中小企業など大手人材採用サービス事業者が顧客としてこなかった従業員数100名以下の層が全体の約85%を占めている。近年では大企業や地方自治体、大学、公的機関の利用も拡大しているという。企業向け料金は月額3万円や9万円で、一定期間固定金額の契約を基本とするサービス形態となっている。

一方、個人ユーザーは、フェイスブックやツイッターなどから気になる会社や募集があれば「話を聞きに行きたい」ボタンをクリックして、企業とコンタクトを取る。利用者は20代~30代が全体の約8割を占めている。料金は原則無料。より多くの企業からスカウトを受け取ることができる機能を付加した有料サービスは月額2980円で提供している。


【Wantedly People】
クラウド上でデータ管理を行う名刺管理アプリ。名刺交換後すぐにアプリからメールを送ったり、電話をかけたりできるほか、アプリで読み取ったデータはPC版でも閲覧・編集やエクスポートすることも可能。「Wantedly」のアカウント情報と連動しており、機械学習によりデータが増えるほどマッチング精度が向上する特徴がある。

また、名刺交換相手の企業や業界に関連する情報やユーザーが所属する企業や業界の情報、世の中のトレンドとなる話題のニュースなどを提供する機能を導入。掲載される広告に関して、広告主となる企業ユーザーから得る広告収入を収益源としていくための準備を進めており、営業活動を開始している。


【Wantedly Chat】
社内外の日常的なコミュニケーションに利用可能なチャットツールとして展開している。また、企業利用・グループ利用向けにセキュリティ対策・内部統制関連の機能を強化した有料プランを1ユーザーあたり月額400円で提供している。


【Wantedly Tools】
社内で利用するツールやサービスのソーシャル口コミサイト。ツール・サービス提供企業への販売支援サービスを提供している。


経営戦略

データ分析や各種ツールを活用しながら、見込み客の創出・育成を介した反響型の企業ユーザー獲得を中心都市、多数の営業人員や広告投下に依存せず、利用企業への継続的な運用支援を行っていく継続課金型のビジネスモデルに適した体制を強化する。

サービス間でのユーザーの遷移やそれぞれのデータ・つながり情報・コンテンツの連携・融通などを押しすすめ、国内に加えてアジアをはじめとする海外市場へ展開を広げることで、ユーザーの基盤拡大や既存ユーザーの継続利用を加速。全体の利用者数を拡大しながら、主力の収益源である採用ソリューションの「Wantedly Admim」に加えて、「Wantedly People」の広告ソリューション、個人課金の「Wantedlyプレミアム」をはじめとする新たな収益源や新規事業の創出・拡大を進める。


ウォンテッドリーの業績推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2017年(9-5月) 9.1億円 0.01億円 ▲0.06億円 4.5億円 7億円 64.3%
2016年 8.4億円 1.2億円 0.7億円 4.6億円 7.2億円 63.6%
2015年 4.5億円 ▲0.02億円 ▲0.02億円 4.2億円 5.7億円 74.6%
2014年 1.6億円 0.07億円 0.03億円 2.2億円 3億円 75.1%
2013年 0.3億円 ▲0.04億円 0.01億円 2.2億円 2.2億円 98.2%