ビーグリーは、スマートフォン向けコミック配信サービス「まんが王国」を提供。売上高全体の90%以上を占める。

電子書籍市場は、スマートフォンやタブレットユーザーの増加に伴い、平均購入量の増加が継続。市場規模は、2014年度が1266億円、2015年度が1584億円、2020年度には3000億円に拡大すると予測されている。2015年度の有料電子書籍の利用率は16.5%となっている。

また、2015年度のコミック市場は推定で4545億円。電子コミックは、コミック市場全体の約28%を占めるという。


新規上場概要

項目 内容
上場予定日 2017年3月17日
1単元株式数 100株
主幹事 SMBC日興證券
公募・売出 469万4600株
オーバーアロットメント 52万3200株
仮条件決定 2017年3月1日
ブック・ビルディング期間 2017年3月1日~2017年3月8日
公開価格決定日 2017年3月9日


まんが王国

出版社やプロダクション、作家などのタイトルの権利を保有もしくは管理するライセンサーから直接利用権を獲得。コンテンツの電子化を行う。

読者には、月額利用登録制でサービスを提供。月額料金に応じたポイントが毎月付与され、コンテンツを購入するごとにポイントが消費される。


経営戦略

販促キャンペーンの実施や約50ページ以上が無料で読める「じっくり試し読み」の充実などにより、非課金ユーザーから課金ユーザーへの誘導と、課金ユーザーの再訪を促進する施策などを展開する。また、ユーザーからの利用料収入だけでなく、魅力的なコンテンツプラットフォームを展開することによる広告料収入の拡大など、新規・周辺ビジネスの展開による収益の多角化を目指す。


ビーグリーの業績推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2015年 71億円 7億円 2.3億円 - - -
2014年 57億円 0.5億江 0.3億円 28億円 69億円 41.38%