日本モーゲージサービスは、住宅金融支援機構から住宅政権買取契約締結先と認定を受け「フラット35」を提供する住宅金融事業、国土交通省が指定する住宅瑕疵担保責任保険法人として、新築住宅かし保険の販売を行う住宅瑕疵保険事業、住宅産業の合理化やシステムに向けた各種情報・ツール・コンサルテーションなどのソリューションを提供する住宅アカデメイア事業を展開する。
新規上場概要
項目 | 内容 |
上場予定日 | 2016年12月19日 |
1単元株式数 | 100株 |
主幹事 | みずほ証券 |
公募・売出 | 36万9600株 |
オーバーアロットメント | 5万5000株 |
仮条件決定 | 2016年11月28日 |
ブック・ビルディング期間 | 2016年11月30日~2016年12月6日 |
公開価格決定日 | 2016年12月7日 |
事業
【住宅金融事業】
住宅金融支援機構から住宅債権買取契約締結先と認定を受け「フラット35」を「MSJフラット35」として提供している。収入は「MSJフラット35」を需要者に貸付する際に需要者により受領する融資手数料と住宅金融支援機構からのサービシングフィーを得ている。
また、MSJフラット35の需要者のうち、土地購入や住宅着工時・中間金支払いなどに住宅建築業者などへの請負代金の一部支払いが必要な需要者に対して、MSJプロパーつなぎローンの提供を行っている。
重要拠点以外は直営店舗を置かず、コンサルティング会社やローン取扱専業会社、不動産会社などアライアンスパートナーと提携。アライアンスパートナーの紹介・取次を受け、需要者に貸付を行うネットワークを構築している。
【住宅瑕疵保険等事業】
国土交通省が指定する「住宅瑕疵担保責任保険法人」として、新築住宅かし保険の販売を行う。新築住宅かし保険は、住宅事業者が供給する新築住宅の基本構造部分に関し、引渡後10年以内に瑕疵担保責任発生による補修などを行う履行資力を確保するための保険。国土交通省が指定する「住宅瑕疵担保責任保険法人」は現在4法人のみとなっている。
収入は保険申込時に保険加入者である住宅事業者より受領する瑕疵保険料収入と現場検査時に請求する瑕疵検査料となっている。
また、住宅に関する性能評価や検査など各種サービスや地盤瑕疵保証を住宅関連事業者向けに提供している。
【住宅アカデメイア事業】
住宅関連事業者における住宅の建築・形成、引渡までのプロセスを支援するシステムである「HPAシステム」、住宅の完成引渡以降のプロセスを支援するシステムである「HPCシステム」などの開発や提供業務、当該システムを利用したコンサルティングなどサポート業務、住宅の緊急駆けつけや住宅メンテナンス保証などの保証業務を行っている。
収入は、自社開発システムによる各種サポート業務のサービス提供料や保証業務の保証受託料、システムプラットフォーム提供業務のシステム利用料となっている。
経営戦略
世帯数・人口減少などによる新築市場の縮小が進む中、新たな事業モデルの構築が必要としている。
既存住宅と過去に住宅を取得したOB顧客を、住宅の補修・建て替え・転売などに関して継続的に顧客化し、メンテナンスや建て替え・住み替え事業などからも利益を生み出すビジネスに転換する。また、業務アウトソーシングによる人件費などの固定費を変動化し、中核業務に資源を集中する。設計積算・施工監理・受発注管理・決済などの外部委託・自動化などにより生産性向上を進める。
日本モーゲージサービス
営業収益 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2016年(4-9月) | 29億円 | 4.4億円 | 3億円 | 18億円 | 175億円 | 10.6% |
2015年 | 52億円 | 5.5億円 | 3.7億円 | 15億円 | 165億円 | 9.4% |
2014年 | 39億円 | 1.6億円 | 0.6億円 | 12億円 | 153億円 | 7.8% |