三菱商事は、2016年11月2日、カナダのブリティッシュコロンビア州のコルトバ鉱区の権益50%を売却したと発表した。同鉱区は2011年に操業を開始し、日量約3000万フィートを生産するも、2014年度は424億円の赤字、2015年度は89億円の赤字だった。

カナダのシェール事業は、主なガス消費地が米国のため、パイプラインによる輸送コストが高く米国産シェールより利幅が薄い事。環境への影響を懸念する住民の反対運動が多いこと。原油安で輸出競争力が低下していることなどから苦戦が続く。

三菱商事のカナダ事業では、産出量が多く、採算が良い別のガス田権益を持っており、ここに集中する。