日本ガイシ　中国で排ガス浄化装置の新工場 2016/10/31

日本ガイシは2016年10月28日、約120億円を投じて中国の江蘇省にある排ガス浄化装置の製造子会社の敷地内に、自動車の排ガス浄化装置の新工場棟を建設すると発表。ガソリン車の排ガスから粒子状物質を除去するセラミックス製の装置「ＧＰＦ」と、排ガス中の窒素酸化物などの有害物質を触媒の力で浄化する装置「ハニセラム」の２種類を生産する。中国の工場ではすでにディーゼル車向けのＰＭ除去装置「ＤＰＦ」などを生産しているが、排ガス規制が強化されていくなかで、浄化装置の供給能力を高めるという。同時にガソリン車用のＧＰＦを初めて中国で生産するなど品ぞろえも増やす計画。2018年４月から順次生産を開始し、現地での生産能力を25％増の年約5000万個に増強する。

日本ガイシは、ポーランドに第２工場を新設するほか、タイに初めての生産拠点を設けるなど世界各地での環境規制強化をにらみ準備を進めている。
 

日本ガイシ 排ガス浄化装置の新工場で規制強化に対応