昭和電工は2016年10月20日、156億円で独SGLカーボンから電炉の部材である黒鉛電極の事業を買収すると発表。SGLカーボンから同事業を手掛ける子会社、SGL・GEホールディングスの全株式を取得する。取得時期は2017年半ばを予定。買収により、両社の生産能力は合計で約26万トンとなり、売り上げ規模は単純合算で700億~800億円となる見込み。
黒鉛電極はすべての企業が営業赤字に陥っているとされており、背景には中国発の鉄鋼不況がある。統合で生産拠点の見直しなどを一段と進め、年60億円のコストの削減をめざし、黒鉛電極事業の収益を19年に黒字化にするという。
昭和電工 独社の黒鉛電極買収で世界シェア首位へ
項目 | 内容 |
投資金額 | 156億円 |
対象 | 独SGLカーボンから子会社SGL・GEホールディングスの全株式取得 |
生産能力 | 26万トン |
取得時期 | 2017年半ば |