農業総合研究所は、運営する集荷場で登録した生産者から農産物を集荷。原則翌日にスーパーマーケットなどの直売コーナーで販売する仕組みを提供している。

スーパーなどからバーコード情報の提供を受け、生産者とバーコード情報を紐付け。農業総合研究所の集荷場で販売先のバーコードを発券するシステムを構築した。このシステムにより、生産者は販売する農産物とスーパーなどの販売先、販売価格、販売料を自分で決定し販売する。スーパーは、買取をしない仕組みで在庫リスクがない。

生産者は農産物の販売代金を、スーパーなどは販売手数料を、農業総合研究所は販売手数料やバーコード発券手数料、集荷場に登録する年会費などを得る。

新規上場で調達する資金は、登録生産者に対する利便性向上や拡大を目的とした販売管理システムの改修にかかる設備投資や、人件費、サーバーシステムの増強資金、営業拠点開設資金などに充当する。


新規上場概要

項目 内容
上場予定日 2016年6月16日
1単元株式数 100株
主幹事 大和証券
公募・売出 28万株
オーバーアロットメント 5万5500株
仮条件 1010円~1050円
ブック・ビルディング期間 2016年6月1日~2016年6月7日
公開価格 1050円


事業

 【委託販売システム】
生産者から農産物を集荷し、スーパーなどの直売コーナーで委託販売を行う流通経路を提供している。農業総合研究所は、スーパーなどからバーコード情報の提供を受け、生産者とバーコード情報を紐付け。農業総合研究所の集荷場で販売先のバーコードを発券するシステムを構築した。このシステムにより、生産者は販売する農産物とスーパーなどの販売先、販売価格、販売量を自分で決定し販売する。スーパーは、買取をしない仕組みで在庫リスクがない。

生産者は農産物の販売代金を、スーパーなどは販売手数料を、農業総合研究所は販売手数料やバーコード発券手数料、集荷場に登録する年会費などを得ている。


【買取委託販売】
天候不順などで供給量が安定しない場合やスーパーなどからフェア実施などで一定の供給量の要望があった場合に、農業総合研究所が生産者から農産物を買い取り、スーパーに委託販売を行っている。


【卸販売】
農産物を生産者から買い取りし、スーパーなどに販売を行う。


経営戦略

生産者の獲得では、集荷場を開設し営業活動を行っている。今後はタブレットなどを活用した方法でも新規の生産者を獲得していく方針。また、日本産農産物の需要が海外でも高まっていることから、海外への事業展開も検討するとしている。


農業総合研究所の業績推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2016年(9-2月) 5.3億円 0.8億円 0.5億円 1億円 6億円 17.3%
2015年 8.8億円 0.4億円 0.5億円 0.5億円 5.4億円 9.8%
2014年 8.5億円 ▲0.2億円 ▲0.2億円 0.01億円 5.7億円 0.3%
2013年 5.2億円 ▲0.3億円 ▲0.3億円 0.2億円 4.4億円 6.4%
2012年 11億円 0.1億円 0.07億円 0.08億円 1.6億円 5.3%