リプロセルは、2015年11月24日、英Biopta社を買収すると発表した。買収額は9.76億円。うち4.9億円は現金で取得。4.85億円は第三者割当による新株発行により取得する。完了は2015年12月14日。新株発行による希薄化率は1.97%。

Bioptaは製薬企業向けに創薬支援サービスを展開。製薬企業が動物実験により行ってきた探索研究・前臨床試験を、ヒト細胞を活用して行うアウトソーシングサービスを提供している。

人体から摘出された新鮮な細胞を適時活用できる状態に保存できる体制を構築。多岐に渡る細胞のラインアップから創薬の前臨床段階で求められる部位や疾患状態の細胞を選出し、薬効・毒性試験サービスを提供する。また、創薬支援サービスの信頼性を担保する上で順守すべきガイドラインとなるGLPに準拠した準備・体制を整備し、事業に活用する高いノウハウを蓄積。メガファーマの売上上位10社のうち8社との取引実績も持つ。

リプロセルは既存の創薬支援事業にBioptaの創薬支援サービスを付加。製品提供と研究受託の両面をカバーできるようになる。また、リプロセルのiPS細胞培養技術とBioptaのGLP準拠設備やノウハウを活かし、新規事業としてiPS細胞を活用した前臨床試験サービス事業を立ち上げる。


リプロセル 英創薬支援サービスを買収

項目 内容
買収額 9.76億円 現金 4.9億円
新株発行 4.8億円
対象 英Biopta株100%
事業 創薬支援サービス
完了 2015年12月14日


【第三者割当による新株式発行】

項目 内容
株式発行数 108万9393株
発行価額 1株につき446円
調達額 4.85億円
希薄化率 1.97%


【英Biopta】

  2012年 2013年 2014年
売上高 2.4億円 2.3億円 2.3億円
経常利益 0.1億円 0.02億円 ▲0.08億円
純利益 0.1億円 0.02億円 ▲0.09億円
純資産 0.1億円 0.1億円 0.05億円
総資産 0.8億円 1.1億円 0.8億円