日銀は年に数千億円規模の引当金を積み増す方針。現在の引当金勘定では、円安で生じた為替差益の50%を将来の円高に備えて引き当てることができる。今回は引当金を計上する基準を緩め、実質的に引当金額を増やせるようにする。

日銀の2014年度の自己資本残高は7兆1680億円。うち、過去に積み上げた利益である資本勘定は3兆1386億円。為替変動などに備えた引当金勘定は4兆円。自己資本比率は8.2%となっている。

日銀は2014年度に1兆90億円の利益を上げ、7567億円を国庫に納付した。国庫への納付金を減らす代わりに、自己資本比率が高まるようにする。


日銀 引当金を積み増し

  2014年
自己資本残高 7兆1680億円 資本勘定 3兆1386億円
引当金勘定 4兆円
利益 1兆90億円
国庫納付金 7567億円