日銀がまとめた2018年10-12月の資金循環統計によると、市場全体に占める日銀の国債保有比率は、2018年12月時点で42.99%と9月末の43%から低下した。低下は2012年3月末以来、6年9カ月ぶり。日銀が国債の大量購入を打ち出した異次元緩和の開始以来初めて。短期債の保有残高減少や、長期債の買い入れペースの減速などが要因となっている。
2018年12月末時点の市場全体の日本国債残高は前年比1.6%増の1111兆円。日銀の残高は6.3%増の478兆円。海外勢の保有残高は9.5%増の134兆円。保有比率は12.1%と過去最高。日銀の保有比率低下の一因として、海外勢の日本国債取得が増加していることが挙げられる。