日銀は、2015年10月30日、金融政策決定会合で、年80兆円の資金を供給する現状の緩和策の維持を決めた。原油価格の影響を除いた物価基調は上昇しているとしている。

また「経済・物価情勢の展望」をまとめた。経済成長率では2015年度は1.7%から1.2%、2016年度は1.5%から1.4%に下方修正。物価上昇率の達成時期は「2016年度前半ごろ」から「2016年度後半ごろ」と修正した。新興国の減速や原油安などが影響する。


日銀のGDPと物価上昇率見通し

  2015年 2016年 2017年
実質GDP 1.7%→1.2% 1.5%→1.4% 0.2%→0.3%
消費者物価 0.7%→0.1% 1.9%→1.4% 1.8%