日銀は、2015年5月12日、2014年度決算で最終利益にあたる当期剰余金のうち25%を法定準備金として積み立てられるよう、認可を申請した。法定準備金は日銀の自己資本の中核。日銀法では日銀は毎年当期剰余金の5%相当を法定準備金として積み立てるよう義務付けている。

日銀は2014年10月から量的・質的金融緩和で、国債など価格変動リスクが大きい資産の購入を増やしていることから、保有資産の価格変動リスクが上昇。中央銀行の信認を保つために自己資本を増強し、財務健全性を高める。

日銀は自己資本比率8~12%を健全経営の目安としている。2013年度の自己資本比率は7.74%。また、日銀は2013年度に法定準備金を20%積み立てている。


日銀 法定準備金積立推移

  2013年度 2014年度
法定準備金積立 20% 25%
自己資本比率 7.74%