生命保険各社は医療や農業などへの投融資を増やす。生保は期間20年や30年の国債を中心に資金を運用してきたが、日銀の金融緩和で金利が下がり金利が低下。収益が減少している。医療や農業などへの投資拡大で運用利回りの増加を狙う。
生保 医療・農業へ投資
企業 | 投融資枠 | 期間 |
明治安田生命 | 1000億円→3500億円 | 2017年3月 |
第一生命 | 2000億円 | 2015年 |
住友生命 | 1000億円→3000億円 | 2014~2016年 |
【明治安田生命】
医療や農業への投融資枠を1000億円から3500億円に拡大。2000億円を国内の医療やエネルギー、農業分野などの新興企業に、1500億円をインフラ投資などに充当する。
【住友生命】
医療や介護、環境など成長分野への投融資計画を2014~2016年の1000億円から3000億円に引き上げる。ヘルスケアの日本株ファンドや外貨建て融資、使い道を環境目的に限る債券「グリーンボンド」などに重点的に投融資する。また、海外でM&Aをする日系企業にドルを直接貸付することも検討。再生エネルギーなどにも資金を投じる。