日本電産は、2019年4月13日、世界で初めて1つのアンテナで中距離と近距離の両方に対応する新型レーダー(SRR)を開発したと発表した。
現在の車載用センサーは、中距離用のミリ波レーダーと近距離用の超音波センサーの併用が主流となっている。開発した新型レーダーは、ミリ波のみで中距離と近距離の両方に対応が可能で、自動車の低速時の車庫入れや横切り警報、車線変更など、幅広い機能に対応するという。
また、近距離用の音波レーダーが不要になるため、コスト削減にも貢献する。さらに、車載レーダー用アンテナと通信アンテナは同じ仕組みであるため、5G基地局用やコネクテッドカー用としても高性能の実現が期待できるとしている。
2025年までに世界の基地局アンテナ市場の約3割への導入を目指す。