ロックオンは、2016年7月1日、テックビューロが提供するブロックチェーン技術「mijin」を利用したeコマース用受注エンジンの第2段階の検証を完了したと発表した。

第1段階では、EC構築オープンソース「EC-CUBE」のポイント管理部分の動作を検証。複数システムでのポイント情報のセキュアでリアルタイムな共有が可能。その在庫数の共有などを含め、オムニチャネルECのインフラ基盤となることを示した。

第2段階では、ブロックチェーン技術が著作権を確実に保護できるデジタルコンテンツの販売やダフ屋行為の発生しない電子チケットの販売など、現状の電子商材販売の課題を改善できる技術として活用可能かを確認した。

一方で、一般的なリアル商材販売へのブロックチェーン技術の活用には技術的な課題があり、ロックオンが目標としている全てのeコマースでの活用には更なる検証と研究開発が必要としている。

今後、実証実験では、販売可能な商材へのブロックチェーン技術の具体的活用を推進すると共に、現状ある技術課題の改善に努め、目標とする汎用性の高いECインフラ技術への活用を視野に更なる検証を継続するとしている。