三井物産は、2017年11月20日、ETCグループの株式の一部を取得すると発表した。取得額は約300億円。出資比率は約3割。完了は2018年3月末まで。

ETC社はドバイを拠点に東アフリカ・環インド洋地域を中心に36カ国・約330ヶ所に拠点を持ち、農産物取引、農業資材の販売、食品製造販売を幅広く展開する。2017年3月期の売上高は36億ドル。

三井物産は、ザンビアやケニアなどの農家への肥料供給から営農指導、新事業開発などアフリカでの非資源事業拡大につなげる。三井物産が取り扱う肥料や種子の品揃え、チリで手がける土壌に合わせた肥料の調合などを導入。両社で農業インフラの整備や農地改良、栽培作物の提案などの営農指導。インターネットを使った農業管理や分散型電源の普及でも協力する。

アフリカは2025年には人口15億人を突破。都市人口比率が50%近くに上昇することが見込まれる。