三菱自動車は、2017年10月18日、2017年度から2019年度の経営計画を発表した。2019年に売上高を2.5兆円、営業利益率を6%以上、販売台数を30%以上増の130万台を目指す。設備投資を60%増の年1370億円、研究開発費を50%増の年1330億円、3年間で6000億円以上の投資を実施する。財政規律を維持しながら、毎年フリーキャッシュフローの黒字を確保する。
経営目標
2019年 | |
売上高 | 2.5兆円 |
営業利益率 | 6%以上 |
販売台数 | 130万台 |
設備投資 | 6000億円 |
研究開発費 |
経営戦略
【商品】
11の新型車を投入する。6車種は新規モデル又は現行モデルのフルチェンジとなり、毎年2車種を投入する。SUV・4WD及びプラグインハイブリッド車からなる5車種でグローバル販売台数の70%を占める。2020年以降は軽自動車EVを含め、主力モデルに電力化パワートレインを用意する計画。
項目 | 内容 |
商品 | 11の新型車を投入 |
SUV・4WD、PHVで販売台数の70% | |
2020年以降から主力モデルに電力化パワートレインを用意 |
【地域戦略】
オセアニア地域とともに基盤地域と定義するアセアン地域で10%のマーケットシェア獲得を目指す。年間販売台数を20万6000台から2019年度に31万台を目指す。
販売事業の強化を米国から開始。米国では30%増の13万台を目指す。中国では現地生産化した「アウトランダー」に加え、新型「エクリプス クロス」などの商品投入により、倍以上の22万台に引き上げる。日本では軽自動車の新型車投入や販売網と商品ラインナップの強化により黒字化を目指す。
地域 | 目標 |
アセアン | 20.6万台→31万台 マーケットシェア10% |
米国 | 30%増の13万台 |
中国 | 倍以上の22万台 |
日本 | 黒字化 |
【コストの最適化】
研究開発費を大幅に増やしながらも、開発費や生産・物流コストも含めたものづくり総コストのを年率1.3%減らす。
株主還元
配当は日系自動車メーカーと比較して競争力のある水準で株主に還元する方針。