ユーグレナは、2012年4月、「ユーグレナ・ファームの緑汁」などの販売をWEBサイト「ユーグレナ・ファーム」で開始。通信販売を中心に市場規模を拡大し、食品とヘルスケアを含めた売上高は年々増加傾向にある。

「ユーグレナ・ファームの緑汁」は、青汁タイプのドリンク。青汁は野菜だけを摂取するが、ミドリムシは59種類の栄養素を持ち、植物に含まれるビタミンCやミネラル、動物に含まれるDHAやEPA、ビタミンB1など両方の栄養素を備えることから、野菜だけでなく、魚や肉などの栄養素も一度に摂れる。

また、ミドリムシ特有の成分に特殊な天然物質「パラミロン」がある。物質の表面に無数の小さな穴が空いており、油分やコレステロールなどの不要物を取り込む。食物繊維のように消化されにくく、吸収されずに排出されるという。また、プリン体の吸収も抑制する。


ユーグレナ社の業績推移

通信販売を中心に市場規模を拡大し、食品とヘルスケアを含めた売上高は年々増加傾向。2013年の20億円から2016年は110億円まで拡大した。

  2013年 2014年 2015年 2016年
売上高 20億円 30億円 59億円 110億円


ユーグレナ(ミドリムシ)の主な特徴

【栄養素】
ミドリムシの持つ栄養素は59種類。植物に含まれるビタミンCやミネラル、動物に含まれるDHAやEPA、ビタミンB1など両方の栄養素を備えている。


【効率的な吸収】
ミドリムシの細胞には細胞壁がなく、細胞膜で構成されている。細胞壁があると栄養素の消化効率が悪くなるが、ミドリムシの細胞は細胞膜で構成されているため、吸収効率の悪い植物性栄養素を動物性栄養素と同じくらい効率的に吸収できるという。


【特殊な天然物質「パラミロン」】
ミドリムシ特有の成分に特殊な天然物質「パラミロン」がある。物質の表面に無数の小さな穴が空いており、油分やコレステロールなどの不要物を取り込み。食物繊維のように消化されにくく、吸収されずに排出されるという。また、プリン体の吸収も抑制する。

なお、ユーグレナは、パラミロン関連特許を保有。パラミロンのプリン体吸収抑制剤と血中尿酸値低減剤がある。


【乳酸菌を活性化】
ミドリムシは乳酸菌の働きを活性化させる効果を持っている。乳酸菌を活性化させる能力で有名なオリゴ糖より、ミドリムシの方が乳酸菌の活性化を促す力があるという研究結果も出ているという。


【化粧品としての活用】
ユーグレナが化粧品用に開発したミドリムシを加水分解したエキス「リジェーナ」

紫外線(UV)に対する防御力の強化や若々しい肌作りに重要な皮膚繊維芽細胞の増殖効果、美肌作りに重要なコラーゲン合成を促進させる働きがある。また、傷んだ髪の修復にも効果。髪が傷むと水分や内部の成分が外に流れやすくなってしまうが、ミドリムシには成分流出を防ぐ疎水性アミノ酸が豊富に含まれている。疎水性アミノ酸の働きで、髪のダメージケアを行うことができる。

クレンジングや洗顔、石けん、スキンケア、ヘルスケア、日焼け止めなどの化粧品製造が可能となっている。

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