英中央銀行イングランド銀行は、2016年8月4日、利下げや量的緩和の再開など大規模な金融緩和策を決めた。政策金利を0.5%から0.25%に引き下げ。国債購入の資金枠を今後6ヶ月間3750億ポンドから4350億ポンドに拡大。英経済への貢献が大きい企業を中心にポンド建ての社債を100億ポンドまで買い入れ。銀行に低利で資金を供給する新たな仕組を導入。中央銀行から約4年間、最大1000億ポンドを供給する。英国のEU離脱決定で景気後退の懸念が強まる中で、金融緩和策の拡大で経済を支える。
また、今後の成長率も見直し。2016年は2%に据え置き。2017年は2.3%から0.8%に下方修正した。英国ではEU離脱決定を受け、製造業やサービス業の景況感が悪化している。
イングランド銀行カーニー総裁は状況に応じて今後、一段の利下げもあり得るとした。
英中銀 大規模な金融緩和
項目 | 内容 |
利下げ | 0.5%→0.25% |
英中銀「状況に応じて今後一段の利下げもあり得る」 | |
国債購入 | 6ヶ月間3750億ポンド→4350億ポンド |
社債 | ポンド建て社債を100億ポンドまで買い入れ |
銀行への資金供給 | 中銀から約4年間で最大1000億ポンド |
【経済成長率見通し】
2016年 | 2017年 | |
成長率 | 2% | 2.3%→0.8% |