EUは、2019年3月21日、29日に迫った英国のEU離脱時期の延期で合意した。英国が求めた6月末までの延期は認めず、4月12日までに具体的な離脱方針を明らかにするように要求した。

5月23日～26日に欧州議会選が予定されている。この日を超えて残留するならば、英国は候補者を出す必要がある。英国は財政負担などを伴う議会選参加に否定的で、EUは参加の可否をはっきりさせなければ延期を認めないとしている。

EUは2つのシナリオを用意した。1つは、英議会が来週中にも過去2回否決された英・EUの離脱案を可決すること。可決できれば離脱の見通しが立つため、英の欧州議会への参加は不要になる。一方、離脱案を可決できなければ、英国が欧州議会に参加するかどうかを決める必要が出てくる。EU側はその期限を4月12日に設定した。