英議会下院は、2019年3月14日、EUからの離脱の延期をEUに求める政府動議を可決した。20日までに英・EUの離脱合意案を英議会が承認することを条件に、3月29日の離脱期限を2019年6月末まで延期する。英国がEUに延期を正式に申請すれば、英・EUは、21日から始まるEUu首脳会議で延期の条件などを協議する。離脱の延期には英を除くEU加盟27か国の承認が必要で、EUは「信用できる延期の理由が必要」との見解で一致している。
20日までに英議会が離脱案を承認すれば、EUも6月末までの延期を認める公算が大きい。一方、英議会が離脱案を承認しない場合、メイ首相はEUに離脱を延期する明確な理由や期限を示せないまま首脳会議に臨むことになる。