日産自動車は2016年6月14日、サトウキビなど植物由来のバイオエタノールを使う燃料電池の新技術「e―バイオフューエルセル」を開発したと発表。「e―バイオフューエルセル」はバイオエタノールを改質器で水素と二酸化炭素に分け、取り出した水素を「スタック」と呼ぶ装置内で空気中の酸素と化学反応させて発電する。この新技術をEVに併用すると、1回の燃料充填で走れる距離が最大800キロメートルとなり、EVの走行可能距離を3倍程度に延ばすことができるという。また、バイオエタノールはサトウキビなどの原料が成長する過程でCO2を吸収するため、全体では大気中のCO2を増やさず、温暖化対策にもなる。
まずは宅配サービスなどに使う商用バンに搭載し、2020年をメドに発売する計画。