後発医薬品(ジェネリック)関連情報と関連企業の生産計画一覧。
政府は後発医薬品の普及率を2013年の46.9%から2020年に80%を目指す方針を掲げている。また、2016年度から後発医薬品の公定価格を引き下げる方針。2015年内に決定する見通し。新薬の60%と定められている価格水準をさらに引き下げる。
また、欧州連合団体連合によると、日本の開発医薬品市場は2014年度1兆2000億円、2020年度は1兆9000億円に拡大する見通し。
【政府】
項目 | 内容 |
普及率 | 2013年46.9%→2020年80% |
公定価格 | 60%→引き下げへ |
【後発医薬品の市場規模見通し】
2014年 | 2020年 | |
後発医薬品の市場規模 | 1兆2000億円 | 1兆9000億円 |
後発医薬品 関連企業の生産計画
コード | 企業 | 内容 |
4541 | 日医工 | 2020年に供給能力を2倍の210億錠に引き上げ |
3341 | 日本調剤 | 2020年に生産能力を100億錠以上に引き上げ |
4555 | 沢井製薬 | 2020年に生産能力を180億錠に引き上げ |
4553 | 東和薬品 | 2018年に生産能力を125億錠に引き上げ |
【日医工】
日医工は、2019年をめどに高血圧治療などの経口剤の生産能力を増強する。2020年度に外部委託を含めた供給能力を2倍の210億錠に増やす方針。シェア20%の確保を目指す。
富山工場の生産能力を1.6倍の110億錠に引き上げ。125億円を投資し2017年9月に新製剤棟を新設。30億円を投資し既存棟も増強する。また、静岡工場の生産能力を1.5倍の60億錠に引き上げ。投資額は60億円。
投資額 | 内容 | 期間 |
155億円 | 富山工場の生産能力を1.6倍の110億錠に引き上げ | 2020年 |
60億円 | 静岡工場の生産能力を1.5倍の60億錠に引き上げ |
【日本調剤】
日本調剤の子会社日本ジェネリックは、2015年度に既存工場に20億円を投じ、生産能力を40%増の26億錠に増強する。また、茨城県に新工場を建設。投資額は200億円以上。2018年に完成し、2020年にフル生産する。生産能力を100億錠以上に引き上げる。
投資額 | 内容 | 期間 |
20億円 | 生産能力を40%増の26億錠に引き上げ | 2015年 |
200億円 | 生産能力を100億錠以上に引き上げ | 2020年 |
【沢井製薬】
沢井製薬は生産能力を2014年度の80億錠から2017年度までに155億錠に、2020年度までに180億錠に引き上げる。投資額は640億円。
投資額 | 内容 |
640億円 | 2014年80億錠→2017年155億錠→2020年180億錠 |
【東和薬品】
東和薬品は生産能力を2014年の60億錠から2018年に125億錠に引き上げる。70億円を岡山工場に投資し設備を拡張。2015年春に着工する。2016年には70億円を山形工場に投資する計画。
投資額 | 内容 |
140億円 | 2014年60億錠→2018年125億錠 |