ナブテスコのロボット関連情報まとめ。ナブテスコは産業用ロボットの関節用途向け精密減速機で世界シェア約60%を持つ。精密減速機はロボットの物を運ぶ力を増幅させる役割を持つ部品で2006年に基本特許が切れてからも高シェアを維持。主要顧客はファナック、安川電機、独LUKA Roborer、スウェーデンABB。

ロボットの世界市場の成長率は年6%の拡大が見込まれている。


ナブテスコのロボット向け投資

項目 内容
地域 中国 日本
投資額 50億円 50億円
生産能力 年20万個 10%増の年66万個
稼動 2016年1月 2015年末まで

【中国】
産業用ロボットの関節用途向け精密減速機の新生産拠点を設立。投資額は50億円。生産能力は年20万個。2015年3月に着工し、2016年1月に稼動する計画。

中国では人件費の上昇などに伴う自動化ニーズの高まりなどから、産業用ロボット市場が年率15%以上の拡大が見込まれている。


【日本】
三重県で精密減速機を増産。投資額は約50億円。2015年度末までに設備を導入し、生産能力を10%増の年66万個に引き上げる。


業績推移

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2016年(予) 2500億円 270億円 189億円 - - -
2015年 1870億円 164億円 110億円 1489億円 2333億円 60.9%
2014年 2196億円 271億円 177億円 1586億円 2459億円 60.9%
2013年 2022億円 242億円 149億円 1394億円 2339億円 56%
2012年 1795億円 178億円 132億円 1208億円 2030億円 56.2%
2011年 1985億円 246億円 147億円 1074億円 2080億円 47.6%
2010年 1693億円 223億円 133億円 965億円 1807億円 49.9%

※2015年 決算期を3月から12月に変更


経営計画

2016年の売上高2800億円、純利益240億円、1株あたり純利益190円を目指す。設備投資では国内工場の近代化を中心に設備投資をする予定。

  2013年 2016年
売上高 2022億円 2800億円
営業利益 200億円 340億円
純利益 149億円 240億円
ROE 12.2% 15%


【精密減速機】
中国の拠点を活用した中国ロボットメーカーの需要の取り込みや産業ロボット以外の分野向けに新製品を投入、ロボット市場のシェアを維持する。また、新型アクチュエーターを日本や欧州、中国市場に投入する。 

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