【ナブテスコ】国内工場を近代化 2014/05/11

ナブテスコは、2014年5月9日、中期経営計画を発表した。2016年の売上高2800億円、純利益240億円、1株あたり純利益190円を目指す。設備投資では国内工場の近代化を中心に設備投資をする予定。

経営計画

【株主還元】
配当性向30％以上。40％を超えない限り減配をしない。

精密機器事業

 【精密減速機】
中国の拠点を活用した中国ロボットメーカーの需要の取り込みや産業ロボット以外の分野向けに新製品を投入、ロボット市場のシェアを維持する。また、新型アクチュエーターを日本や欧州、中国市場に投入する。

輸送機器事業

【鉄道車両用機器】
中国や欧州への新製品投入と販売を拡大する。中国市場は、高速鉄道向けは2015年まで成長する見込み。地下鉄市場で20％のシェアを目指す。欧州市場は2013年に買収した伊鉄道車両用ドアメーカーOclapを活用し、欧州鉄道車両メーカーのビッグ3との取引を目指す。

【商用車機器】
タイやインド拠点を活用し、ASEANを中心に海外販売を拡大。

【船用機器】
日本・中国・韓国での三極生産体制を整備する。円安効果を受け、新造船発注回復により受注が増加。MROビジネスを増やし収益力を高める。

航空油圧事業

【油圧機器】
中国でのビジネスを維持。欧米向けビジネスを拡大する。

【航空機器】
三菱重工向けのMRJと米ボーイング向け737MAXの受注が決まっている。新プログラムの開始に向けて生産能力増強のための設備投資を予定。

産業用機器事業

【自動ドア】
事業基盤の強化やM&Aにより事業規模を拡大する。欧州と北米におけるM&Aによる増収効果は2016年3月期より織り込んでいる。

【包装機】
販売ネットワークの強化により、中国・北米で事業を拡大する。