世界保健機関(WHO)は、2014年8月12日、エボラ出血熱について、未承認薬の使用は「倫理的」と認める委員会検討結果を発表。米国がリベリアで感染した米国人2名に未承認薬「ZMapp」を投与した処置を容認した。
委員会は声明で「今回の感染拡大に限り、特定の条件を満たせば、効果や副作用が証明されていない治療を促すことは倫理的だとの総意を得た」とした。
使用には十分な説明と患者の同意、地方政府などの理解を得ることが必要とし、実際に薬が投与された場合、患者の容体の経過や薬の効果など全てのデータを公表し、各国の研究機関や医療機関が共有できるように求めた。
今後は未承認薬の投与が治療の選択肢となるが、未承認薬の量は限られており、どの患者に優先的に薬を投与するかが課題となる。
エボラ出血熱 未承認薬容認
機関 | 内容 |
WHO | エボラ出血熱に未承認薬の使用容認 |