航空機事業において、2013年1月25日、防衛省に報告した費用が過大に計上されているとの通知を受領。作業時間を過大に計上している案件があることが判明し、過大請求にかかる過払い金などが国庫に納められるとともに、再発防止策が報告されるまでの間防衛省による指名が停止された。
2014年2月7日、過大請求額及び関連する違約金など約220億円を特別損失に計上。2015年に正常化される見通し。
防衛省による指名停止関連推移
年月 | 内容 |
2015年 | 正常化見通し |
2014年2月 | 過大請求額及び関連違約金など約220億円の特別損失計上 |
2013年1月 | 防衛省による指名停止 |
この間、航空機事業はボーイング向けで補完。計測機器事業では臨床などの質量分析計が好調。医療機器事業ではX線テレビシステムや血管撮影システムの新製品投入で事業が拡大。2014年度の純利益は防衛省の指名停止による影響が残るも、89.7%増の184億円と過去最高益を更新。正常化見通しの2015年度以降はさらに業績拡大が見込まれる。
業績
売上高 | 経常利益 | 純利益 | 純資産 | 総資産 | 自己資本比率 | |
2015年(予) | 3300億円 | 310億円 | 200億円 | - | - | - |
2014年 | 3147億円 | 283億円 | 184億円 | 2100億円 | 3398億円 | 61.7% |
2013年 | 3075億円 | 248億円 | 97億円 | 1819億円 | 3407億円 | 53.4% |
2012年 | 2640億円 | 134億円 | 75億円 | 1734億円 | 3002億円 | 57.7% |
2011年 | 2662億円 | 186億円 | 90億円 | 1615億円 | 2908億円 | 55.5% |
2010年 | 2527億円 | 152億円 | 100億円 | 1566億円 | 2848億円 | 54.9% |
【セグメント別】
2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | |||||
売上高 | 利益 | 売上高 | 利益 | 売上高 | 利益 | 売上高 | 利益 | |
計測機器 | 1533億円 | 151億円 | 1539億円 | 126億円 | 1822億円 | 232億円 | 1926億円 | 267億円 |
医療機器 | 506億円 | 9億円 | 661億円 | 19億円 | 627億円 | 25億円 | 594億円 | 14億円 |
航空機器 | 265億円 | 3億円 | 231億円 | ▲14億円 | 266億円 | ▲23億円 | 249億円 | ▲22億円 |
産業機器 | 287億円 | 13億円 | 244億円 | 1億円 | 295億円 | 20億円 | 310億円 | 19億円 |