富士重工業は、2014年5月9日、2020年までの経営ビジョンを発表。2020年度をめどに世界生産能力を105万台、販売台数110万台+αを目指す。合わせて2014年~2016年の収益計画も発表。3年間で売上高8兆円、営業利益1兆円を目指し、3300億円の設備投資を行う。

2015年1月16日、2016年の生産能力を94万台から95万台に上方修正。海外の生産能力計画を31万台から32万台に引き上げた。

2015年5月8日、米国工場の生産能力を2016年夏に39.4万台に上方修正。2020年度に40万台程度に引き上げる計画を4年前倒しする。投資額は5億ドル(約600億円)。2016年から新型「インプレッサ」の生産を国内から北米へ移管。全体の生産能力は2014年末の82.9万台から2016年末には102.6万台に増える。

2016年5月12日、2020年度の販売台数を110万台+αから120万台+αに上方修正した。北米を60万台から10万台規模で増加。販売が伸び悩む中国は12万台から数万台を減少。日本は20万台を維持する。


生産・販売計画

    2014年 2015年 2016年 2020年
生産能力 国内 62万台   63万台 62万台
海外 20万台   31万台→32万台→39.4万台 40万台
合計 82万台   94万台→95万台→102.6万台 105万台
生産 国内 69万台 70万台    
海外 19万台 22万台    
合計 88万台 92万台    
販売 国内 17万台 15万台    
海外 74万台 78万台    
合計 91万台 94万台   110万台+α→120万台+α


 2020年までのビジョン

2020年度をめどに世界生産能力を105万台、販売台数110万台+αを目指す。主力の北米は世界販売の50%を占める主力市場と位置付け。日本・中国を第2の柱とする。

2011年から2015年はコア事業である「スバル」の年間販売目標100万台を達成する成長戦略の基礎固め期間と位置付け。2014年まで国内生産拠点の群馬製作所と米国拠点のSIAで段階的に能力増強を推進。重点市場の米国と中国の販売体制強化に取り組む。

2016年以降は、販売する車全てに共通の車台や同じ型式のエンジンを導入。将来の開発コストの抑制と日米両国で同じ車種を生産しやすくする。

計画
2020年度 年産能力105万台 販売台数110万台+α
2016年~ 販売車全てに共通の車台・エンジン
~2015年 基礎固め期間


【2014~2016年】

  2014~2016年
売上高 8兆円
営業利益 1兆円
試験研究費 2500億円
設備投資額 3300億円
減価償却費 2000億円
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