OPECは、2014年6月11日、生産目標を日量3000万バレルで据え置いた。北海ブレント原油価格は1バレル110ドル近辺で推移。湾岸諸国の財政が均衡する価格が1バレル80ドル、各国は1バレル100ドルを適正水準との認識を示している。 石油の需要は中国などの消費拡大を背景に増加。国際エネルギー機関(IEA)は、2014年5月に2014年の原油需要見通しを日量9280万バレルに上方修正した。
OPEC産原油の生産目標
2013年 | 2014年見通し | |
OPEC原油の生産目標 | 3000万バレル | 3000万バレル |
イランの動向
イランは経済制裁が強化される2011年以前の原油生産が日量400万バレルとOPECで2位の産油国だったが、最近は300万バレル程度で推移している。 2013年11月、米欧など6カ国との核問題をめぐる合意を受けて、経済制裁が一部緩和。原油禁輸解除に向けて一歩前進したと受け止められていることから、イランの原油増産への動向に注目が集まる。
2011年以前 | 2013年 | |
イラン | 400万バレル | 300万バレル |