FRBは、2017年9月20日、FOMCで量的緩和政策を完全に終結し、保有資産の縮小を始めるとした。2008年から2014年に購入した米国債などの保有量を10月から段階的に縮小。満期を迎えた債券や証券への再投資を取りやめる。10月から3ヶ月の縮小幅は、米国債が月60億ドル、MBS等は月40億ドル。2018年は米国債が2290億ドル、MBS等は1520億ドル。最大縮小幅は年6000億ドルになる見通し。FRBの米国債などの保有資産は4.5兆ドルとなっている。
イエレンFRB議長は「米経済はハリケーンの影響で一時的に減速するが、今後数年にわたって緩やかな拡大が続く」。物価上昇率の鈍化については「ミステリーだ。当面は物価動向を注視する」とした。
利上げについては、2018年の利上げは3回とする見通し。また、政策金利の天井を2.75%と見込み、2019年から2020年にかけては利上げを停止する可能性を示唆した。